スタビライザー機能《アーカイブ記事》

(この記事は2010/3/5 に投稿された記事のアーカイブになります)

ロールセンター補正についてのブログを書いてから、ジオメトリー補正についてのご質問を多く頂いております。サスペンションジオメトリーを“知っている”のと“知らない”とでは施すセットアップも変わってきますので基本に忠実にした考え方でバランス良くチューニングを行えればと思います。

さて、こちらの商品もジオメトリーを考える上では外せない“スタビライザーリンク”の位置補正パーツ『GIOMIC アジャスタブルスタビロッド』です。このアイテムも、やはり“ローダウン”を行った際には非常に重要な役割を果たしてまいります。

具体的な効果の説明の前に、まずは“スタビライザー”の機能について説明をしたいと思います。“スタビライザー”とは…BMW MINIでは、純正状態でフロント及びリアに取り付けられているもので、サスペンションがストロークする際の“左右差”を“ロッド”の捻じれにより抑制し、ロールを抑える目的をもっています。別名“アンチロールバー”といわれるもこのためです。この機能のキモは『“左右差”が発生した場合』ということになりますので、直進状態や段差を乗り越えた際などの“左右同方向”へのストロークに対しては本来機能することはありません。その為、バネレートに頼らずロール抑制が出来るので、乗り心地を犠牲することなくハンドリングの向上を図ることが出来るというとても優れた機構なんです。

そして、上記内容を踏まえて“ローダウン”した際にはどのような影響が出るかを説明いたしますと…

“スタビライザー”は、その機能を発揮するようにロッドの回転中心に対しての直線状に“スタビエンド”があり“左右のサスペンション”に対して“スタビライザーリンク”を介して取り付けられています。この位置関係は、メーカーが設定する初期のサスペンション状態、すなわちノーマル車高を前提に機能するように“リンク長”が設定されていますので、“ローダウン”を行った際“スタビエンド”は押し上げられた状態となり、ストローク限界位置まで達した場合はボディ側の軸受けを支点にボディを持ち上げようと作用してしまうのです。このような状態となってしまえば本来の“左右差”を抑制する目的は果たせなくなるばかりか“乗り心地”も“運動性の性能”も犠牲となってしまいます。

そこで今回ご紹介した『GIOMIC アジャスタブルスタビロッド』の出番です。“純正スタビライザーリンク”との交換だけで、基本設計に忠実な、しなやかで上質なフットワークを手に入れることが可能となるのです。

本体は“ローダウンレベル”に応じて、取り付けた状態より“スタビエンド”を適正な位置に補正可能な“ターンバックル方式”(最大で35mmの調整幅)を採用しています。また“ボールジョイント部”は、従来にあるような“ピロ”や“エルボール”を使用するのではなく“アルミ鍛造ケース”を新設計。従来品では不可能な程の“作動角”は、純正と同等を誇り、軽量且つ高剛性に加え高耐久性を実現しました。また、ケース内には“有機モリブデン系グリス”封入ですので、長年の使用でも異音などの問題は皆無です。

“ローダウン”を行ってから、わだちなどでハンドルが取られたりゴツゴツとした印象の乗り味になってしまったという方は、是非お試しくださいね。

*GIOMIC製 アジャスタブルスタビロッド Ft&Rr R50及びR56シリーズ対応 各40,950円(Taxin)
*参考取付時間 各約1時間(調整含む)

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