テスト走行《アーカイブ記事》

(この記事は2010/2/23 に投稿された記事のアーカイブになります)

昨日、“村田信博 選手”にもご協力を頂き『スパ西浦モーターパーク』にてR56及びR53テストカーのテスト走行を行ってきました。本当に久しぶりに出向いた“スパ西浦”は、丁度先週だったそうですが“奥のS字の立ち上がり・第1ヘアピン・第2ヘアピン・最終コーナー”のイン側に高さ12cm程度の縁石が新設されており、ブリーフィングで事実を知った際にはタイムへの影響を懸念しておりました。

“走行1本目(R56テストカー)”9:00~9:50 気温:10.2度 湿度:61% 路面温度:12度
基本セットは『筑波スーパーバトル2009』時と同じで、リアのバネレートのみを変更してコースイン。“筑波”に向けて行った調整が“スパ西浦”でどのような結果として現れるかの確認を行いました。ちなみに“DMEマップ”は先回の筑波走行時と同じものです。

アタック2周目に“1分00秒704”を記録。(使用タイヤ:NEOVA AD08)

サスペンションセットは、“スパ西浦”のような切り足し舵が必要となるコースレイアウトでは、やはり全体的にアンダー傾向。気候が有利に働いた部分もあるが、デフのセットアップを含めた各部のファインチューンにより今までのベストタイムを約1秒も短縮しました。さらに、途中で“DMEマップ”とリアダンパー“リバンプ側”のクリック変更を行い、このセッションベストでは“1秒00秒691”までタイムを伸ばしました。

“走行2本目(R56&R53テストカー)”11:00~11:50 気温:15.2度 湿度:55% 路面温度:22度
R56テストカー…DMEのマップを更に変更してアタック開始。ピックアップを重視した仕様のデータであったが、デフとのマッチングが上手く取れずに立ち上がりのコントロールがシビアになってしまった。具体的にはアクセルオンと同時にブーストが立ち上がりる為、フロントタイヤに一気にトルクがかかり、深刻なアンダーステアとなってしまうのです。タイム的には“1分00秒778”と大きく変わらなかったが、ドライバー的には当初のデータの方がコントロール幅がありラインが取りやすいとのことでした。

R53テストカー…先回の走行と全く同じセットでアタックを開始。村田選手がこの車両を本格的にドライブするのは今回が初めてです。まず、この車両のスペックをおさらいしますと、エンジンは吸気排気はノーマルで“スーパーチャージャープーリー”と“インタークーラー”は変更してあります。サスペンションキットは“ZEAL”とのコラボレーションで生まれた“FUNCTION-G”。弊社が得意とするローダウンによるジオメトリー補正は“GIOMIC製品”をフルで武装しています。また、駆動系はクラッチ及びLSDを先日もご紹介しました“OS製品”を導入しており“誰もが手軽に楽しめるサーキット仕様”を基本コンセプトとしてセットアップを施しました。さて、期待のタイム記録は、完調とはいえないなかで、なんと“1分01秒970”(使用タイヤ:POTENZA RE-11)をマーク。ジオメトリー補正までキッチリ行っていることで“クルマはバランス”ということをあらためて実感しました。

“走行3本目”(R56テストカー)14:00~14:50 気温22.4度 湿度39% 路面温度24.3度
“DMEマップ”の比較テストをメインにエンジン出力特性を変化させながら、マップ毎の“水温”及び“油温”などへの影響を確認することにより貴重なデータ収集が出来ました。また、先回の“筑波”より導入しているタイヤ“NEOVA AD08”の内圧設定のデータ収集も行いましたので今後のテストも安心してスタートが出来そうです。タイムとしては気温の上昇もありコンスタントに“1分00秒台”を記録し大きな変化はありませんでした。

“総括”
弊社で行っているサーキットを舞台としたテストは“タイムの追求”ではなく、あくまでもクルマの“バランス確認”と“車両セットアップノウハウの蓄積”を目的としています。“サーキット”という“ゴマカシ”の効かない舞台だからこそ、そこで刻まれたタイムは、自分たちのチューニングに対する方向性とその成果の基準値として設定しており判断しています。BMW MINIに限らず“馬力至上主義”になりがちなクルマのチューニングですが、本当に必要なのは“パッケージング”であり、そこを最適化することで“いつでも”“速く”“楽しく”“安全”に乗ることが可能であると私は考えます。この理念をもとに考え出した“セットアップ”を皆様に“フィーッドバック”出来るよう、これからも進化を続けていければ幸いです。

さて、R56テストカーは、約3ヶ月間“展示車両”としての役割を遂行した為、数々の不安要素がありましたが、今週末に行われる“BMW MINI Trophy 2010”に向けて走行準備を行こなっております。まだ理想の“パッケージ”には到達していませんが、皆様の目前で私どもの考える“理念”を表現することが出来ればと思います。

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