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【アーカイブ記事】エアインテークの流儀

2018.9.11

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※この記事は、2014年5月17日Amebloに公開した記事のアーカイブ版です。

機能美を考える

私たちの製品開発における基本的なスタンスとして、機能主義のデザイン設計を行っています。使用する素材や外観を生かし、開発するパーツに求める効果を突き詰めた結果とした生まれる形状をデザイン要素に取り入れ、その必然性を形にしています。

今回の記事でご紹介するN14及びN18エンジン用に開発を行った「ダイレクト・エアインテーク・システム」は、プロトタイプでのチューニングパーツとしての機能的な開発テストを行った後に、いわゆる装着作業のしやすさや外観の仕上げの調整を行いました。

この仕上げ行程は、意匠面でのブラッシュアップや量産化する際の生産効率を検討しながら、ジオミックブランドの製品として自信を持ってリリース出来るクオリティにする為の非常に大切な行程で特に時間をかけて検討しています。

機能面の拘り

今回の開発ポイントは、エアクリーナー本体とエアフロセンサーとの接続部分にアルミ製の“専用エアフロ・アタッチメント”を追加したことです。

上の2枚目の画像のように純正のエアフロセンサーにクリーナーヘッドを直付けして固定する方法が一般的ですが、あいにく固定する為に使用出来る固定代が浅く、エンジンルーム内の振動により脱落する症状を確認しましたので、コスト増にはなりますがアタッチメントを設定しました。

これによりクリーナーヘッド本体とエアフロセンサーを純正同様にビス止め固定することが出来るようになり、クリーナー本体の脱落防止とホースバンド締め過ぎによるエアフロセンサーの破損を未然に防ぐことが可能となりました。

さらにアタッチメントのクリーナー側はファンネル形状とすることで、流速が高まった際にも気流が乱れることなくエアフロセンサーに導かれますので、センサーの誤認を防ぎ、吸気されたエア流量は正確にカウントされメインコンピューターに送信されます。

MINIのエンジンマネージメントではメインとなる空気量計算は圧力センサーと吸気温度により行われておりますが、燃料噴射量のフィードバック制御の際にはエアフロセンサーからの空気量を情報として計算に用います。センサーが誤認する状況では、システムの整合性チェックで矛盾が生じてエンジンチェックランプが点灯するという症状も発生してしまいますので、正確な流量計測を実現していることは、あらゆる状況下でも安心してご利用頂けるものと思います。

エアクリーナー本体は吸入効率とダストろ過性能の高次元なバランスを実現した乾式ダブルコーン型。美しいルックスのカーボントップとメッキ仕上げのメッシュ部分がエンジンルームを華やかに演出します。もちろん、交換用のリプレイスパーツとしても準備しておりますのでメンテナンス等を行いながら末永く製品をお使い頂けます。

配置レイアウトについて

エンジンルーム内という制限のある中で、各パーツのレイアウトを配置する際に、どこを基準点に設定し設計するかはとても重要です。機能性だけでなく、耐久性や取付け時の作業性に関わる部分までを考慮し各パーツのサイズなどの検討を重ねます。

これらの画像のように、整然としたレイアウトを実現する為にステー位置やパイピングを調整し、どの方向からでも美しく見える設計を行うとともに、各パーツの精度を高め、純正部品とのクリアランスを確保し、部品同士の干渉によるトラブルが発生することがないよう慎重に整えました。(※画像は廃番となった3Dホースから交換する“SEタイプ”のものです。)

現在ではFシリーズ用もラインナップ

P50911 10P50911 11現行型のFシリーズに搭載されるB48エンジン用のキットでも基本的な開発のコンセプトは同じで、こちらの車種ではパイピング本体にエアフロセンサーを装着する構造となっています。また、純正ボックスを外したところには専用ヒートパーテションを設けるなど、クリーナー本体の確実な効果を発揮させる設計を施しています。

エンジンルーム内に必然的に納められ高い吸気効率を実現する「ダイレクト・エア・インテーク・シリーズ」を是非お試しください。

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